吾妻山スミレ観察会
庄原市比和自然科学博物館や博物館友の会の事業に参加して比和を楽しもう
庄原市比和自然科学博物館は春から秋にかけて公開講座10回程度開いています。
博物館友の会では,植物観察会・登山・きのこ観察会・バードウオッチングなどの事業を行っています。
見つけたスミレは7種類。開花のピークを過ぎたものが多く葉だけのものもありました。
庄原市比和自然科学博物館は春から秋にかけて公開講座10回程度開いています。
博物館友の会では,植物観察会・登山・きのこ観察会・バードウオッチングなどの事業を行っています。
毎年5月に行なわれているスミレ観察会(春の草花観察会)
2016年5月,休暇村ロッジ周辺から小弥山の手前(急坂の入り口)までで観察を行いました。見つけたスミレは7種類。開花のピークを過ぎたものが多く葉だけのものもありました。
見つけたスミレ
ツボスミレ(ニョイスミレ)スミレ
オオタチツボスミレ
アオイスミレ
フモトスミレ
ニオイタチツボスミレ
ダイセンキスミレ
まず最初にスミレの見分け方の基本を教わりました。
講師はあの有名な「nakamura・・・」さんでした。
スミレは大きく2種類に分けられます。
「地上茎があるも」のと「地上茎がないもの」です。
ツボスミレ(ニョイスミレ・如意菫)
地上茎がある。花色が白,唇弁に紫のスジがある。
スミレ
地上茎がない。見事な墨入れが見えた。
オオタチツボスミレ
地上茎がある。距が白い(距が紫ならタチツボスミレ)
葉が広い。基部が深い心型。
フモトスミレ
地上茎がない。白い花をつける。
葉は卵形で基部が心型。葉の裏が濃い紫。
ダイセンキスミレの閉鎖花
ダイセンキスミレ(開花ピークを過ぎている)
地上茎がある。花が黄色
ニオイタチツボスミレ
地上茎がある。タチツボスミレと似ているが,
紫色が鮮やかで中心の白いところがはっきりしている。
葉が卵形で基部が心型。
良い香りがする(化粧品の匂いのように感じる人が多い)
アイオイスミレ(花は終わっていた)
地上茎がある。開花時期がスミレの中で最も早い。
葉がフタバアオイに似ている。
葉が丸く基部が強い心型。
2017年5月7日,庄原市比和自然科学博物館主催のスミレ観察会
庄原市比和自然科学博物館に集合し,参加者の確認を行った。講師が2名なので受付名簿順に2グループに別れた。その後,吾妻山へ向けて出発した。
吾妻へ上がる途中の道端でスミレの見分け方について講師の説明があった。
広島県内のスミレを調べるには次の見分け方で見当をつけ,その後図鑑などで細かい部分をチェックすると良い。
スミレの見分け方(1)地上茎が「あるか,ないか」を調べる。
「地上茎がある」とは,茎が伸びて葉が互生している。(茎から葉が出ている)
「地上茎がない」とは,葉や花柄が根元から出ている。
地上茎がある。茎から葉が出ている。
地上茎がない。根元から葉,花柄が出ている。
スミレの見分け方(2)地上茎のあるスミレの仲間を仕分ける
花の色が黄色・・・ダイセンキスミレ花の色が白または紫
・白い花で托葉が全縁か不規則な切れ込み・・・ニョイスミレ
・紫の花で托葉が櫛の歯状で規則的に切れ込んでいる。・・・タチツボスミレ類
・紫の花で托葉に細かい縁毛がある。・・・アオイスミレかイブキスミレ
スミレの見分け方(3)地上茎のないスミレの仲間を仕分ける
地下茎が太く発達している。・・・スミレサイシン地下茎は細く発達していない。・・・ミヤマスミレ
休暇村ではロッジ周辺から小弥山の手前(急坂の入り口)までで観察を行った。
見つけたスミレは8種類。
ニョイスミレ(ツボスミレ),スミレ,タチツボスミレ,オオタチツボスミレ
フモトスミレ,ニオイタチツボスミレ,ダイセンキスミレ,シハイスミレ
ダイセンキスミレ(地上茎がある)
ダイセンキスミレ(地上茎がある)
吾妻山の山頂など中国山地の尾根筋の日当たりの良い岩場などに多く見られる。広島県内の黄色のスミレはダイセンキスミレの他にキスミレ(イチゲスミレ)がある。
キスミレは県東部に分布しているが,極めて稀。
ニョイスミレ 別名ツボスミレ(地上茎がある)
ニョイスミレ(地上茎がある)
花は白色。大きさは1cm前後で,唇弁に紫色の細い筋がある。
日当たりの良い湿った所によく生えている。托葉のふちが裂けていない。
距が花びらより短く袋状になっている。
ニオイタチツボスミレ(地上茎がある)
花の色は濃い紫色や紫紅色で鮮やか。花の中心の白色がはっきりしている。
花の匂いを嗅ぐと良い香りがする。葉は卵形で基部が心型。花柄に微毛がある。
オオタチツボスミレ(地上茎がある)
ブナの木に生えていたオオタチツボスミレ(地上茎がある)
タチツボスミレより大型。葉は幅が広く基部が深い心型となっている。
距が白いのでタチツボスミレと見分けることができる。
(左)距が白いオオタチツボすみれ。(右)距が紫色のタチツボスミレ
タチツボスミレ(地上茎がある)
庭や人家の近くの藪,路傍から林の中まで広く見られる。
シハイスミレ(地上茎がない)
紅紫色の花。赤松林や落葉広葉樹林の林床に見られる。
葉の裏が赤紫色をしている。(紫背菫)
マルバスミレ(地上茎がない)
白い花。花弁の内側に細い淡紫色のすじがある。
葉は卵形,基部は心型,葉の淵に鋸歯がある。
フモトスミレ(地上茎がない)
白い花。草丈3〜6cm。葉は卵形,裏面は濃い紫色。
スミレ
距が大きく大工道具の墨入れに似ている。
コメント
コメントを投稿